| 1) |
腹腔鏡手術は術後の痛みが少ない手術として普及してきました。当院では、平成17年から早期及び進行大腸癌、早期胃癌に対して、積極的に腹腔鏡下切除を行っています。現在では早期胃癌症例の約9割、大腸直腸癌の約半数で腹腔鏡下切除を行っています。従来の手術に比べて回復が早いため、大腸癌では術後8日目、胃癌では術後10日目に退院可能です。腹腔鏡手術においては癌手術の根治性を損なわないことが第一であり、術後の回復が早いからといって決して縮小手術ではなく、お腹の中の切除範囲は開腹手術となんら変わりません。
|
| 2) |
乳癌センチネルリンパ節生検は、乳癌手術の根治性を損なうことなく、術後の後遺症を少なくできる方法として普及してきました。当院で行っているICG蛍光法は、4年前に鍛らが浜松ホトニクスと共同開発した方法で、現在では、国立がんセンター中央病院を含め全国に広まっています。精度が高く放射線を使わない利点があります。従来の腋窩郭清を行うと術後7〜10日の入院が必要でしたが、センチネルリンパ節生検のみで終了した場合は術後2日目に退院可能です。また、進行症例に対して術前化学療法も積極的に行っています。 |
| 3) |
嶌原、藤井らが京都大学外科で行ってきた数多くの肝切除の経験から、原発性肝癌、胆道癌(胆管癌、胆嚢癌)、転移性肝癌に対して積極的切除を行っています。特に巨大肝腫瘍や門脈腫瘍栓など一般病院ではあまり行われないような手術も行っています。 |
| 4) |
腹膜偽粘液腫はお腹の中に大量の粘液が貯留する非常にまれな病気です。一般病院ではあまり経験しないので治療に難渋するケースが多く見られます。鍛らは腹膜偽粘液腫に対して根治切除を目指した拡大切除(Sugarbaker手術)を積極的に行い良好な成績を報告しています(日本消化器外科学会雑誌)。この手術を行っている施設は全国でも非常に少ないので、もしお困りの患者さんがおられましたら、いつでもご相談ください。 |
| 5) |
術前、術後、及び再発後の治療のために外来化学療法室に5ベッドを配置し、月延べ100人の患者様に外来化学療法を行っています。 |