太ります

年齢とともに、基礎代謝量は減少していきますので、食生活がそのまま(摂取カロリーがそのまま)な場合は、カロリー消費を運動をするなどの別の方法に変えていかないと、太るのは当たり前です。食事のカロリーを見直すのも良い方法です。

例えば、代謝量が一日に100kcal低下(減少)したと仮定すると、1年間を合計すると、36500kcalになります。この36500kcalは脂肪に換算すると、約5kgに相当します。この脂肪ですが、私たちの身体には効率よく脂肪を作って貯える仕組みが出来上がっているので、厄介な話ですね。若い時は、基礎代謝量も多いのですが、50代以降は基礎代謝量が大幅に減少する(特に男性は)ので、注意しましょう。

 

免疫力が低下します

風邪をひくと、発熱しますよね。これは、私たちが生まれ持った免疫力の仕組みです。発熱して、体温が高くなるとマクロファージをはじめとする免疫細胞が働きやすい環境を作っているんです。この免疫細胞は、体温が高いと活性化します。

そのために、ウィルスが体内へ侵入したことが脳に伝えられると脳内にある視床下部の体温調整中枢から、発熱するように指令が発せられます。一般的に、体内に入り込んだウィルスは、高温化では増殖しにくくなります。その為に、体温が高いという事は、ウィルスを増殖しにくい環境と同時に、自己の免疫細胞を活性化する事で、免疫力がアップします。

代謝が低下すると、体温も低下しますので上昇時とは全く逆になります。免疫細胞の働きが弱まり、ウィルスが棲みやすく増殖しやすい状態になってしまいます。

 

肌荒れが発生します

代謝が低下すると血行が悪くなります。この事により、血液は太い血管から細い血管に流れにくくなります。更に細い末端の毛細血管には更に流れにくくなります。皮膚(肌)は身体のなかでも一番外側にある組織ですから、血液が届きにくくなります。皮膚の細胞へ栄養を運ぶのは、血液。血液が流れにくくなると、肌荒れなどの皮膚のトラブルが生じてしまいます。

また、肌は身体の表面にあるので、紫外線などの影響を受けやすいこともわかっています。肌の基底にあるコラーゲンやエスチランといったたんぱく質は、紫外線によって酸化してしまう事もあります。細胞内に活性酸素が生まれます。

この活性酸素の影響を防ぐには、ビタミンEなどの抗酸化作用を持つ物質も必要です。代謝が悪くなり血液の流れが悪くなると、酸化などの悪影響も大きくなってしまいます。

 

体調が悪化します

代謝の低下によりエネルギー消費が減少することにより、血中に糖が残りやすくなります。つまり、血糖値が上昇します。こうなると、糖を分解するためにインスリンが分泌されていきます。その分泌量も徐々に増えていきますが、インスリンは身体の血糖値を下げるという良い面もありますが、血管を傷つけてしまう事もあるんです。

それに加えて、インスリンが出続けると、その効果が悪くなってしまいます。効果が低下すると血糖値がなかなか下げらない状態になってしまいます。そうすると体調もどんどん悪化していき、最悪な事態は糖尿病を発症してしまう事もあります。

これがもとで、様々な生活習慣病に陥り死に限りなく近づいてしまう危険をはらんでいるとも言えます。

 

まとめ

代謝をあげることは、健康を維持することに直結します。代謝をあげることでエネルギー消費量が上がって太りにくい、痩せ体質になります。代謝が上がれば自身の体温も上昇する傾向にあります。体温が上がれば身体の免疫機能も高めることにつながります。身体を様々なウィルスから守ってくれる免疫細胞は、体温が37℃以上になると活性化することが判明しています。

また、血液の流れが良くなり、末端の毛細血管にまで十分に血液が回り、栄養が行き当たることで肌環境も良くなり、加えて冷え性も解消するようになります。

 

代謝が上がることで、日々の体調がよくなり、よりアクティブに生活できるようになります。すると、NEAT(非運動性活動熱産生)が上がるという好循環が生まれます。そうなることで、自分の将来の人生までも変えることになります。

たかが代謝ですが、あなたの人生をも握っていると言っても過言ではありません。

 

このページの他に、代謝の基本的な事や具体的に代謝をあげる方法を解説していますので参考にしてください。