私たちが使うエネルギー(代謝)の60%を占めるのが、基礎代謝です。

基礎代謝については、基礎代謝を知るという項で詳細に紹介しましたが、その中で基礎代謝の占める割合を記載しました。

基礎代謝が使われる部位ベスト5とその割合は、

1.肝臓   27%

2.脳    19%

3.筋肉   18%

4.腎臓   10%

5.心臓    8%

になっていますが、このベスト5をよく見てみましょう。このなかに、基礎代謝を上げるためのヒントが隠されています。よく見てください。4つに共通していて、一つだけ仲間外れのものがありますね。それは、どれで、その理由は???。わかりますか。

 

答えは、3の筋肉です。筋肉以外はすべて臓器です。臓器は、自分の意志とは関係なく動くために、代謝をあげることは難しいのです。

但し、筋肉だけは人間の意志で動かすことが出来るのです。

トレーニングを通じて筋肉に負荷をかければ、筋肉は大きくなって、太りにくい、カロリーの消費しやすい身体になれるのです。

 

筋肉量が1kg増えると、基礎代謝量は1日に30kcal増えると言われています。除脂肪体重は、体重から脂肪の量を除いたもので、ここから、骨と内臓の重量を除いたものが筋肉量になります。

同じ体重の人ならば、骨や内臓の量には大差はないので、除脂肪体重の差は、筋肉量の差という事になります。

 

例えば、体重60Kgの人が二人いるとします。一方は、筋肉質の人、もう一方はぽっちゃり体形のやや脂肪率が高めの人、筋肉質の人は、除脂肪体重50kgでその基礎代謝量は一日に1479kcal、ぽっちゃり体重の除脂肪体重40kgの人の基礎代謝量は一日に1202kcal、その差は277kcalとなります。

 

たかが一日277kcalですが、1年間では、脂肪13.8kgにも相当します。

 

無理に運動しなくても、筋肉がついているだけで、その筋肉が基礎代謝量と言って摂取したエネルギーが自動的に消費されるのですからね。

 

筋肉をつけると言っても、マッチョになれと言っているのではありません。そのちょっと出っ張ったお腹の脂肪を減らすために、筋肉をつけましょう。でも一気に筋肉は付きません。毎日のトレーニングと、食事での栄養摂取からはじめましょう。

 

とにかく、代謝量をあげることが大切なんですね。一番大切なのは、脂肪ではなく筋肉をつける事です。