骨は、私たちの身体の骨格を形作っています。身体を支える、走る、歩く、立つ、座る、内臓を守る、脳を守るこれ全部骨があるおかげで守られています。家に例えると、柱や梁のような存在ですね。

人間の骨は、頭と言うとても重いものを一番上にのせていて、重力と言う下向きの力に逆らって、それに耐えれる構造をしています。しかし、このような骨には絶えず力がかかっていたり、骨の周りについている骨を助ける筋肉の量や柔軟性にもよりますが、普段の姿勢の悪さなどが原因となって、骨にゆがみやねじれが生じてしまうと、身体に負担がかかることから、関節を痛めたり筋肉のコリを生じたりします。

 

骨の健康と骨粗しょう症

骨の健康に欠かせないのが、骨そのものの強さと、骨密度ですね。骨密度とは、骨に含まれているカルシウムなどのミネラルの量なんです。骨の状態をはかる方法としては、骨量をはかって骨の強弱を判断するのが基本です。

話は、少し元に戻しますが、女性ホルモンの分泌が減少して、閉経に至ると真っ先にやってくるのが骨粗鬆症です。これは女性ホルモンが減少することで著しく進行する病気です。特に女性に多く発症する病気で、女性ホルモンが大きく左右しています。

 

良い骨とは

良い骨の定義はいろいろとありますが、私は強くて丈夫なことだと思います。骨の強度は、一般的に骨密度に左右されると言われてきましたが、最近は、それ以外にも骨の材質にも関係していることが分かってきました。骨の材質を良くする成分とはいったい何でしょうか。答えは、コラーゲン。コラーゲンって意外でしたよね。コラーゲンの周りにカルシウムが付いていて骨を形成しているんだそうです。基盤となるコラーゲンは、酸化して弱くなるために、発生した活性酸素を除去するためにビタミンCやビタミンB12などの抗酸化作用のある物質を摂取することが大切です。活性酸素を無くするには、最近注目の水素水も効果的だと注目されています。

 

骨を強くしたい

骨を強くするには、カルシウムの摂取は必須です。でも、カルシウムだけではいけません。食事で摂取したカルシウムの吸収に欠かせないのがビタミンDです。ビタミンDは、お魚のサケや青魚に多く含まれています。また、ビタミンDは、日光で活性化するので、日光浴も欠かせません。手のひらを30分ほど日光に当てるだけでいいんです。最後の仕上げは、歩くこと。縦に重力がかかる運動をすることです。多く運動しなくてもいいんです。一日30分程度のウォーキングを行う習慣をつけたいですね。

 

骨を強くするための運動

骨を強くするために欠かせないのは3つあります。一つは食事もう一つは運動。最後のひとつは、日光です。この基本的は3本柱を常に頭の中において生活したいですね。日常生活の中で、思い出した時に、片足で立つこと(1分間程度で良いです。)により、片方の足に負荷を集中させて、骨の再生を効率よく促せるようにしましょう。また、簡単な筋トレも有効です。筋肉を刺激すると分泌される物質には、骨を上部にすることに寄与していることが分かってきました。太ももなどの大きな筋肉に負荷をかけるスクワットなどが有効的と言えるでしょう。

 

骨の状態が悪い事による悪影響

骨の状態で一番初めに思いつくのが、骨密度。骨密度が悪い(スカスカな骨)と骨折しやすくなります。骨折のリスクが高まります。特に、脚の付け根の大腿骨を骨折すると、将来的に寝たきりになる原因にもなります。また、更年期を終えた女性は、背骨がもろくなります。一部の背骨がいつの間にか潰れる圧迫骨折を起こすリスクが高まります。この背骨がつぶれてくると、姿勢が変わってしまい内臓が圧迫されてしまう事から、病気のリスクが高まったり、身体が前のめりになってしまう事から転倒しやすくなるリスクが高まります。転倒すれば、当然の事ながら骨折のリスクが高まります。

 

骨の豆知識

私たちの身体の中にある骨の数は、全部で206個。その骨は、ひとつひとつ形や大きさが異なります。生まれてから育つ環境により変化するともいわれていますが、ほとんどは生まれ持ったものだそうです。

骨の強度に大きな影響を与える骨密度は遺伝による影響が大きいと言われています。特に、女性の場合は、母親の特性が娘に遺伝するのだそうです。母親が時々骨折するならば、娘のあなたは骨密度をひとつの指標として管理することが、更年期以降の骨折⇒寝たきり⇒認知症の発症という負の連鎖になるリスクを低下させるにはとても大切なことです。

骨の特長としては、骨は毎日壊れ続けていますと同時に新しい骨が生まれ続けているんです。古い骨を壊して新しい骨を作るサイクルが上手にバランスを取りながら、私たちの身体の中で行われています。私たちの身体の骨は、全身の骨が5年から6年ですべての骨が生まれ変わっています。

 

骨の健康 おまけ

運動をして骨に負荷を与えると骨が丈夫になることが知られていますが、具体的には、一日に1~2分の強めの運動を行うと骨の健康に良いことが明らかになりました。しかも、一番骨に関してリスクが高いと言われる、女性ホルモンの分泌が減り骨密度が減少した閉経後の女性でも、強めの運動を短時間でも行えば骨密度が改善されることが示されました。

40歳から69歳までの女性のデータです。閉経前の女性と閉経後の女性、それぞれ1300人ほどのデータです。強めの運動として、閉経前の女性には時速10Kmのマラソンを、閉経後の女性には、ジョギングを8Kmを基準として運動時間により骨密度の違いを比較したデータです。結果としては、強めの運動の時間が一日に1分未満に比べて、2分以上の場合は、骨密度が高いことが分かりました。